表4.9
βtがその中間にあるものは挿間法によるものとすれば、救難艇2、巡視艇5の計測値が説明される。巡視艇4は波浪条件によっては、さらに大きな曲げモーメントが起こり得るものと考えられる。
米海軍の計算法ヘラーアンドジャスパー(Heller&Jasper)1)によると、最大曲げモーメントは次式で求められるとしている。
これは模型的に簡単な形に仮定した重量分布及び水圧分布に対して、船体中央の曲げモーメントを計算したものであって、実艇試験の裏付はない。
AAが実艇においてプロペラ振動等のため計測しにくいこともAMの(船体中央部の加速度)使用を理由づけるが(実際は原論文では重心位置が船体中央にあるという仮定の下にAMを使用している)、AFとAMとの間の関係にある限界があるので、その上下限と思われる条件でC値を計算し、これを丹羽式のβt<5°に対するものと比較すると、米海軍式によるC値は図4.10の点線範囲内に分布することになる。
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